経営的視点からCREの今を評価し、未来を創造
これは製造業の事例ですが、他の業種でも同じようなことが言えます。保有しているCREを過去のものとして捉えるのではなく、経営戦略実現のためのツールとして全社横断的に捉えることで、今まで考えつかなかった 解決策が見えてくることがあります。そのために必要な力は何か? 我々は、CREと経営をつなぐためには、3つの力が必要になると考えています。
1.CREの「今」を評価・分析する力
「彼を知り己を知らば百戦危うからず」この言葉は、孫子の兵法からの引用ですが、正に「己を知る」ことがCREと経営をつなげるための第1歩となります。経営的視点でCREの今を評価・分析し、いつでも使える情報元として、日々マネジメントしていく力が必要になります。これには、LCMプラットフォームの構築が有効です。
2.CREの「未来」を創造する力
CREの未来を創造するためには「彼を知る」ことが重要になってきます。ここで言う「彼」は経営戦略を意味します。重要なポイントは、今のCREからではなく、経営戦略から未来を創造するという視点です。もちろん、今があってこその未来ですが、新たな価値を創造するためには、一度今を忘れ、経営戦略からゼロベースで未来を創造しようとするアプローチが必要になります。これには、利害関係者が意見を出し合うためのプラットフォームとして、PMO機能の導入が有効です。
・CREの今を評価・分析するためには、ICTを活用したLCMプラットフォームの構築が有効です。財務・運営・技術など、視点の違いからくるさまざまな情報要求にタイムリーに応えるためには、自社分析から独自のKPI 設定を行い、日々の情報マネジメントプロセスを定義す ることが重要になります。CREの今を自社に合った形で見える化しておくことで、機動力のあるCRE戦略が策定可能になります。
・経営戦略からCREの未来を創造していくためには、プロジェクト化される前段階において、利害関係者がアイディアを出し合える環境を構築することが有効になります。利害関係を有しないPMOが会議体をファシリテートし、黒子役となってフレームワーク・視覚化・分析などを支援することで、頭の中に眠っている多様なアイディアを引き出しながら合意形成を促していくことが可能になります。
3.「 今」を「未来」につなげる力
CREの「今」と「未来」をつなげるためには、経営的視点でプロジェクト要件を定義し、成功へと導く力が必要になります。これには、プロジェクトメンバーの力を引き出しながら発注者主導のプロジェクト運営を推進していく仕組みづくりが必要不可欠です。今を知り、未来を創造し、今と未来をつなげる。一見当たり前のように見えるこの一連のプロセスを経営的視点でマネジメントしていくこと。これがCREと経営をつなぐために最も重要になってきます。
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※本内容は山下PMC「施設参謀マガジン」に記載の内容を一部改訂してご紹介しています。