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導入事例
2024.11.18

個人に紐づいていた「情報」を、会社共有の「財産」へ

株式会社 相鉄アーバンクイエイツ様

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■「あの建物のことはあの人に聞けば良い」を無くしたい
横浜駅周辺や相鉄線沿線を中心に商業施設やオフィス、公共施設、住宅等の面的複合開発を行い、魅力ある街づくりを推進する相鉄アーバンクリエイツ。保有する商業施設や、賃貸用ビル等を快適かつ安全に利用するための維持管理も事業領域の一つです。同社の技術統括部は建物のLCC(ライフサイクルコスト)に基づき、設備の保守や修繕工事の計画・発注・施工の監理を行っています。管理物件数は建物だけで約100棟。社員一人あたり8~10物件を受け持ちますが、一棟ごとに担当を振り分けることで情報の属人性が高くなる点が課題となっていました。たとえば図面の保管場所や「どの設備を・いつ・どう修繕したか」の履歴など、業務遂行上欠かせない情報が人事異動や退職・休職等に伴って所在不明になるケースも。そのたびに新たな担当者が社内中を「探し物」に奔走していたのです。

■物理的な距離の克服も業務効率化の課題
各担当者は業者との調整や工事の管理などで日々、現地に足を運びます。会社のある横浜駅から遠く離れた場所にある施設や、1日に複数物件での打ち合わせが重なる日もあり、移動の負担は少なくありません。現地に行かなくても対応できる業務の「リモート化」を進め、社員の負担を軽減したいというニーズもありました。
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■8物件の内部の「360°写真化」が完了
平野氏 
些細なことでわざわざ現地に行かなくても、社内で360°写真を見ながら打ち合わせできるのは効率的ですね。
早崎氏 新しい物件を担当しても一度現地に行った程度では覚えられません。でも、写真を見ると『ああそうだった!』と思い出すきっかけになります。
平野氏 新卒や中途入社の社員、人事異動してくる方にも、会社にいながら保有物件の状況を見せられます。『このビルはここが注意だよ』など情報の共有や引き継ぎがスムーズに行えます。
早崎氏 これまでは図面がどこにあるのか、基本的な情報の保管先さえ分からないことがありました。人によってはデジタルデータ化せずに、紙をキングファイルに入れて机の引き出しの奥にしまっていたり…。建物内部の写真と図面を紐付けて、一つの画面で管理できるのは便利です。

■ b-platformに連動したオリジナルkintoneアプリを実装
平野氏 
b-platformの長所の一つが、kintoneとの連携です。弊社では360°写真に工事履歴や竣工図等を紐付け、すぐに見つけ出せるようになりました。たとえば搬入など、現場ではその場その場で判断して決めることがあります。そういった情報を蓄積し、一カ所で管理できれば業務で回り道することもなくなります。導入の際には山下PMCさんにkintoneアプリを作っていただきました。その一つが「資産リスト」データベースです。各建物にどんな資産があるのかをリスト化。空調機などリスト上の資産と実際の写真を紐付け、資産ごとに工事や補修の履歴を記録・蓄積できるようになりました。
平野氏 もう一つは『工事実績』アプリで、すでに全物件の予実管理をこれで行っています。修繕等の工事を行う上で、毎月の予算消化状況を庶務や経理と突き合わせながら設備の優先順位を考え、『この工事は今年度』『これは来年度』などと割り振りを考えています。
早崎氏 建物によって予算の付き方も異なります。小さい建物はまとめて各種ビル補修工事という予算名になっていたり、一つの建物が様々な工事を計画して5つくらい予算を持っていることもあるのですが、アプリ上で一覧化して把握できるので、漏れや抜けが無いかのチェックに役立ちます。
平野氏 これまで工事はエクセルで年度単位で管理していましたが、特定の建物にいつ工事を行ったのか、それを調べるために幾つものファイルを開く必要がありました。アプリなら、年度を横断した抽出が容易なので助かります。
早崎氏 長期修繕計画を練る時も、多くの社員がエクセルで作成していますがフォーマットが人によって違うとか…。その統一化も考えていきたいです。
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b-platformの「真価」の発揮に期待
平野氏 
過去の工事履歴などを含め、現在様々なデータをb-platformを始めとした一連のシステムに蓄積していっていますが、期待感は高いです。しかし、このプラットフォームの真価が発揮されるのはもっと情報が蓄積され、社内に浸透し、人が入れ替わる数年先だと思います。『この工事はどんな方法で行ったのだろう?』『この機器は過去にどんなメンテをしたのだろう?』など、疑問が生じた際に誰もが情報に即座にアクセスできる…。そこに向けて、今は「育てる」段階ですね。
早崎氏 将来自分が異動する際も、後任の方への引き継ぎ作業がだいぶ楽になるのではないかと思います。そういう意味でデータベース化は、未来への投資みたいなものですね。
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2024年7月に開業した相鉄いずみ野線 ゆめが丘駅直結の複合商業施設「ゆめが丘ソラトス」。
こうした商業施設の開発や開業後の施設・設備の管理も相鉄アーバンクリエイツ様の業務の一つです。
株式会社アーバンクリエイツ様
相模鉄道を礎として100年を超える歴史を誇る相鉄グループ。
相鉄アーバンクリエイツは、グループの中で横浜駅西口周辺および相鉄線沿線施設を中心とした面的複合開発や、不動産賃貸事業セグメントを担い、魅力ある街づくりを推進しています。
※記載されている会社名および製品名、商品名は、各社の登録商標または商標です。